全仏オープンテニスは毎年5月末から6月初めにかけてパリで開催されるテニスの4大国際大会の1つです。
大会期間中、本場パリは大いに盛り上がります。せっかくなので1度は実際に会場へ行ってプロの試合を体感し、その雰囲気をあじわってみたいですね!
そのためのチケットの買い方、行き方、楽しみ方をまとめました。
目次
1.全仏オープン(ローラン・ギャロス・トーナメント)とは
全仏オープン(ぜんふつオープン、フランス語: Les Internationaux de France, Le Tournoi de Roland-Garros、英語: The French Open)は、テニスの4大国際大会であるグランドスラムの一つである。5月末から6月初めにかけて、フランスの首都パリの名所ブローニュの森に隣接するスタッド・ローラン・ギャロス(Stade Roland Garros)で開催される。大会の運営はフランステニス連盟(FFT)が行う。
飛行家ローラン・ギャロス(1888年 – 1918年)の功績を称えて、会場にはギャロスの名前が冠されている。そのため、本大会は「ローラン・ギャロス・トーナメント」(Le Tournoi de Roland Garros)とも呼ばれる。
2.全仏オープンチケットの買い方
・チケット購入はオフィシャルサイトで
近年、チケットは購入後の不正な転売防止などの観点から扱いが厳しくなっていますので、全仏オープンオフィシャルサイトからの購入をお勧めします。
・試合日程の確認方法
こちらから全仏オープン期間中の試合日程を確認できます。
予選からはじまり、男子シングル決勝までの日程と各コートでの試合数を確認できます。購入時点では当然、選手の名前は入っていませんので、見たい選手がいる場合は、その選手が出るであろう日程とコートを予測して購入することになります。
・チケットの種類について
チケットのみ、もしくは軽食や食事付きのパッケージを選ぶことができます。コート、座席のカテゴリー、食事の有無などの組み合わせによって全仏オープンのチケットの種類は多数設定されています。
・チケットの再販制度について
オフィシャルサイト上から購入したチケットはサイト上で再販することができます。購入後にキャンセルしたい場合や、日程を変更したい場合に便利です。
再販に出したチケットはシステム上で再販に回され、他の希望者が購入することで再販が完了します。支払った金額は大会終了後に自動で購入時に使用したクレジットカードに返金されます。但し、購入時に徴収される手数料4€は返金されません。
購入後、実際に再販をしてみましたが簡単にできます。これは非常に優れたシステムだと感じました。
・チケットの在庫は変動制
トーナメントが進むと、選手が絞られてきますので、試合をするコートが減る、試合数が減る、料金が上がるという傾向になります。予測して購入したチケットが希望の試合とは違う場合、先の再販制度を利用してチケットの買い替えをする人が現れてきます。結果、試合日程が固まってくるとともにチケット在庫の変動も激しくなります。
しかし、そのおかげで発売時には購入できなくても、直前で購入できる可能性も出てきます。
・座席のカテゴリーについて
気になるコートの眺めですが、カテゴリー1~3に分けられています。3がコートから一番遠く、1がコート近くになります。LOGES とはいわゆるボックス席です。
座席からの眺めは購入時にバーチャルで確認することができる機能があります。
・【実例】座席のカテゴリーによるコートの眺望の違い
場所:マップの23あたり
値段:100€
コート全体は見渡せますが、選手がかなり小さくしか見えません。
場所:マップの6あたり
値段:170€
コートが目の前になります。選手の目線に近くなり臨場感を感じられる距離です。
3.会場のスタッド・ローラン・ギャロスまでの行き方
会場となるスタッド・ローラン・ギャロスはちょうどブローニュの森の最南端に位置しています。
1番わかりやすいアクセス方法はメトロになります。メトロの9号線、10号線が便利です。詳細なアクセス方法は全仏オープンオフィシャルサイトをご覧ください。
会場に入る際は購入したチケットによってゲートが異なりますので必ずチケットを確認してください。セキュリティチェックは、会場の敷地に入る際と入場ゲートの前の2カ所で行われます。
4.会場のスタッド・ローラン・ギャロスの様子
会場は、近年大幅に改装されました。現在もまだ工事は続いていますがどんどんと整備が進んでいるようです。
メインコートのフィリップ・シャトリエの上から見た会場全体の眺め。ずっと向こうまで会場が続いています。
ところどころにデッキチェアーがあり、観戦の合間や食事の際に自由に使うことができます。もちろんローラン・ギャロスのロゴ入り。
こちらは名物のローラン・ギャロスのロゴが入った土壁。記念撮影の定番スポットになっており、多くの人で賑わいます。
会場内のローラン・ギャロス内には食事場所もたくさん用意されています。公式アプリでも確認できますので、会場に行く際はアプリをダウンロードしておくと便利です。但し、3Round以降の試合ではどのお店もいつも大混雑していました。
5.全仏オープンの各コート紹介
・コート・フィリップ・シャトリエ<センターコート>
全仏オープンテニスのTV中継ではおなじみのコート。クレーコートの世界最高峰。2001年に、フランスの元選手フィリップ・シャトリエの名が付けられました。
・コート・スザンヌ・ランラン<準センターコート>
94年につくられ、97年に地元フランスの伝説の女子選手スザンヌ・ランランの名がつけられたコート。
・コート・シモーヌ・マチュー
2019年より使用が開始された温室に囲まれた新しいコート。地元フランスの女子選手シモーヌ・マチューの名がつけられたコート。
残念ながら、実際に行ったことはないので写真はありません。動画で見てもかなり魅力的なコートです。
・アウトサイドコート
主に予選の試合が行われる屋外のオープンなコート。全部で20面近くあります。
6.全仏オープンの楽しみ方
・予選の楽しみ方
予選は全て、10時からアウトサイドコートで行われます。チケットは日にちだけが決まっているので、希望の日のチケットさえ購入すれば1日中見放題になります。各コート1日6試合ぐらいが組まれています。
試合が行われているコートへの出入りは自由ですので、気になる試合があったらいつでも移動できます。ただし、会場自体への再入場はできません。参考までにチケット代は20€でした。
何面もあるコートで行われている試合を自由に見ることができます。
予選の良いところは、予選には参加しない上位選手が試合では使われていないメインコートや準メインコートを使って練習している風景が見られること。
コート・スザンヌ・ランランで練習をするノバク・ジョコビッチ選手。練習にも関わらず観客の数がすごいです。
・トーナメントの楽しみ方
トーナメントに入ると、アウトサイドコートの他、コート・フィリップ・シャトリエ、コート・スザンヌ・ランラン、コート・シモーヌ・マチューといったメイン会場も合わせて使用されます。
上位選手はここから試合に参加します。上位選手ほどメインコートでの試合が組まれています。
チケットも1日中見放題ではなく、各会場ごとのチケットを購入することになります。開始時間は11:00からで、1会場4試合から始まり、トーナメントが進むにつれて会場、試合数も減っていきます。チケットの値段も上がります。
コート限定のチケットなので、コートを一時的に出る際は再入場のチケットをもらうことになります。予選と同じく会場自体への再入場はできません。
大坂なおみ選手の試合開始前。
この後雨が降ってきましたが、ある程度の雨であれば、傘をさしたりレインコートを着たりして観戦するのも全仏オープンならではの光景。今後、開閉式の屋根が設置されるのでこうした光景も見られなくなるかも。
2018年の全仏オープンで優勝したシモナ・ハレプ選手の試合。
勝利後のノバク・ジョコビッチ選手のインタビュー。
試合後は出待ちをしているファンに囲まれサインを求められるノバク・ジョコビッチ選手。試合後にプレスルームへ向かう選手を大勢の人が待ち構えています。選手と観客の距離がこんなに近いのも海外のイベントならでは。
7.まとめ
いかがでしたか?
実際にコートに足を運ぶと選手の息づかいや緊張感がダイレクトに感じられ、観戦するというよりも体感するという表現の方がふさわしく感じます。
以前から、全仏オープンのことは知っていたし、TV画面を通してあの有名な赤土のコートもよく見ていましたがやはり本物は違います。機会がありましたらぜひ足を運んでみてください。