ノートルダム寺院の聖堂内を見学することはもちろんできますが、実は塔に登ることもできます。北塔(左側)と南塔(右側)をつなぐ地上46メートルにある回廊の部分と、南塔の最上部へ登ることができます。
目次
夕暮れ時にノートルダム寺院の塔へ登る
7月1日~8月26日までの間、金曜日と土曜日のみ、23:00まで(最終入場は夜の22:15です。)ノートルダム寺院の塔へ登るための営業時間が延長されます。
昼間はめいっぱい他の観光で時間を使って、夕方から気持ちのいい風に吹かれながら、ノートルダム寺院の塔に登って夕暮れのパリの風景を眺めるということが可能です。実際に登ってきましたので、その手順をご紹介します。
7月中旬の日の入り時刻は21:50頃。登る時間になるまでの間を利用して、ノートルダム寺院の周りを歩きます。
21:30頃、ノートルダム寺院の向こうに夕日が沈むのが見えます。塔の上から見る夕暮れ時のパリの風景に期待が高まります。
ノートルダム寺院の塔へ登るときの入口
ノートルダム寺院の塔へ登る際は、聖堂内からはアクセスできないので、いったん外に出る必要があります。正面からみて左側に塔への入口があります。
ミーティング・ポイントおよび茶色い案内板が目印です。行列ができているのですぐにわかります。
ただし、ノートルダム寺院の塔に登るにあたって一点注意があります。実は、塔に登るためには整理券が必要です。パリ・ミュージアム・パスがあっても整理券は別途必要ですので、必ず整理券を入手したうえで行くようにしてください。
整理券の予約方法は、パリのノートルダム寺院の塔に登る際に必要な整理券の予約方法の記事を参照してください。
ノートルダム寺院の塔の内部
塔に入場すると早速、螺旋階段が始まります。まずは、この螺旋階段をチケット売り場まで登ります。塔の中では、トータル約400段の階段を登ることになります。
チケット売り場に到着。ここでチケットを購入します。もちろん、パリ・ミュージアム・パスがある場合は、パスを提示すれば大丈夫です。
チケットを購入したら、さらに螺旋階段を登ります。
ノートルダム寺院の北塔と南塔をつなぐ回廊
地上46メートルにある北塔(左側)と南塔(右側)をつなぐ回廊に出ました。夕暮れ時のパリの街並みです。徐々に明かりがともり始める様子を見ることができます。
後方には、地上からは見えないノートルダム寺院の屋根や尖塔も間近に見ることができます。
回廊から見上げた南塔。てっぺんまで行くことができます。
日が暮れると同時にノートルダム寺院のライトアップが始まります。ライトに照らされて浮かび上がる彫像が幻想的な雰囲気を醸し出します。
ノートルダム寺院の南塔の鐘楼
回廊に続いてノートルダムの鐘を見ることができます。鐘が設置されている鐘楼の内部は意外にも木造になっていました。
南塔の鐘楼には、17世紀に造られた約13トンの「エマニュエル」と呼ばれる鐘と、2013年に設置された6.2トンの「マリー」と呼ばれる2つの鐘が設置されています。
どちらも、カトリック教の重要行事の時にのみ鳴らされる特別な鐘です。
ノートルダム寺院の鐘の音
通常、毎日鳴らされているのは、北塔に設置されている8つの鐘の音になります。
ノートルダム寺院の南塔の最上部
鐘楼の後は、南塔最上部へと向かいます。装飾彫刻のなんともユーモラスな姿が印象的です。こんな彫刻を考える想像力と作成する技術力に驚きを感じます。
周囲が暗くなるとともに、パリのイルミネーションが輝きだします。
南塔最上部へは、更に狭くなった螺旋階段を登ります。
南塔の最上部は一周することができるので、色々な方角のパリの風景を楽しめます。
パリ東側の風景。セーヌ川とサン・ルイ島が見えます。
北塔越しに見るパリの夜景。
完全に日が暮れました。エッフェル塔もくっきり見えます。
ずっと見ていても飽きない風景ですが、南塔の最上部は狭く、混み具合によっては滞在時間が限られてしまいます。南塔の最上部から地上へは止まることなく一気に螺旋階段を下ります。
外に出て見上げるライトアップされた荘厳な雰囲気のノートルダム寺院。
ノートルダム寺院の塔に登るための所要時間は約50分です。昼間の景色ももちろん綺麗ですが、夏期だけの延長時間を利用して、ノートルダム寺院の塔の上から夕暮れのパリの風景を楽しむのもお勧めです。
ノートルダム寺院情報(2018.7現在の情報です)
1月2日~3月31日:10:00~17:30
4月1日~9月30日:10:00~18:00
10月1日~12月31日:10:00~17:30
(1月1日、5月1日、12月25日を除く)
最終入館は閉館45分前まで。
最新の情報は、ノートルダム寺院の公式サイト(英語)へ。
パリ在住者がお勧めするガイドブック。