日本からパリへのフライトを選択する時は所要時間はもちろんのこと、経路やマイレージ関係、快適性、予算など総合的に考えながら決定することが重要です。
これまでに日本とパリの間を20回以上往復し、総搭乗回数100回以上の経験から、日本とパリ間のフライトを選択する上で重視している点5つと、確認の手順をまとめました。
目次
1.フライトを選択する際に重視している5つのポイント
これまでの経験から飛行機でどこかに行く場合、フライトを選択する際に重視しているポイントは以下5つです。
・時差の影響を受けにくい時間帯の便を選択すること
到着地には夕方に到着する時間帯の便を選択すること。東へ向かう便は(パリから日本へ向かう便)特に時差がきつくなります。
・総所要時間がなるべく短くなる便を選択すること
所要時間が一番短いのはもちろん直行便ですが、経由便を選ぶ場合もトータルの移動時間を考慮してください。所要時間は短いほど楽です。
・経由便の場合は乗り継ぎが楽な便を選択すること
経由便の場合は、乗り継ぎは避けられません。日本国内で乗り継ぎをするか、海外の都市で乗り継ぎをするか。当然、海外の空港での乗り継ぎは難易度があがります。盲点なのが入国審査です。EUの場合は最初の到着地で入国審査をすることになりますので、国によって手続きの厳しさに差があります。
・ターミナルが使いやすい便を選択すること
空港は搭乗するだけでなく、搭乗までの待ち時間を過ごす場所でもあります。やはりターミナルが綺麗で使いやすいと落ち着きます。
・お気に入りの航空会社を選択すること
何度か乗っていると、だんだんと航空会社のカラーがわかってきます。設備面でも座席の広さ、機内食、接客、雰囲気など好みがはっきりしてくると思います。フィーリングを大切にしましょう。また、お気に入りの航空会社を利用し続けることは上級会員への道でもあります。
以上、5つのポイントを意識しながら、なるべく多くのポイントを満たすことができるようなフライトを探していきます。日本からパリのフライトを探す場合を例にすると以下のようなステップになります。
2.フライトを探す5つの手順
・日本からパリまでの飛行時間を確認する
当然、目的地までの飛行時間の確認からです。日本からパリまでの飛行時間は直行便で約12時間かかります。
・日本からパリへの直行便を確認する
所要時間を考えると、やはり一番短くなるのは直行便です。そこで、目的地までの直行便があるか確認します。日本からパリまでの直行便を運航している航空会社は全日空、日本航空、エールフランス航空の3社です。
もし、居住地からどこか海外の都市への便が出ている場合はもちろん、海外乗り換えの経由便も選択肢に入れます。
中部国際空港(セントレア)からパリに向かう場合だと、ルフトハンザ航空利用時はフランクフルトで乗り換え、フィンランド航空利用時はヘルシンキで乗り換えなど。
航空会社 | 発着空港 | マイル/上級会員組織 | アライアンス | パリの使用ターミナル |
全日本空輸(NH) | 羽田空港 | ANAマイレージバンク/ スーパーフライヤーズ | スターアライアンス | 第1ターミナル |
日本航空(JL) | 羽田空港 | JALマイレージバンク/ JALグローバルクラブ | ワンワールド | 第2ターミナルE |
エールフランス航空(AF) | 羽田空港 成田空港 関西空港 | フライングブルー/ フライングブルー・ゴールド | スカイチーム | 第2ターミナルE |
・マイレージシステムを確認する
1度きりの搭乗でしたらどの航空会社でも問題ありませんが、今後も搭乗をする予定があれば、マイルも無駄にはできません。また、その先にある上級会員制度も頭に入れておきたいところです。そのためにも、制度の確認、理解は欠かせません。
・マイレージとは
航空会社は搭乗するたびにマイルが加算されるマイレージサービスを実施しています。
3社のマイレージの名称はそれぞれ、全日空がANAマイレージバンク、日本航空はJALマイレージバンク、エールフランス航空はフライングブルーとなります。
貯まったマイルは無料航空券、座席のアップグレードなどに使用できます。但し、航空会社をまたいでの加算、利用はできませんが次に述べるアライアンスが同じであれば、異なる航空会社間でもマイルを貯めたり使用したりすることができるようになっています。但し、3社の中では例外的にエールフランス航空と日本航空はアライアンスをまたいでの積算が可能です。
・上級会員とは
航空会社は搭乗実績が高く一定の条件を満たした顧客に対しては、ラウンジの使用や優先搭乗、アップグレード、マイルUPボーナスなどの優遇サービスが受けられる上級会員組織を持っています。
3社の上級会員の組織名はそれぞれ、全日空がスーパーフライヤーズ、日本航空はJALグローバルクラブ、エールフランス航空はフライングブルー・ゴールドとなります。
全日空と日本航空は条件を満たすと航空会社提携クレジットカードを所持する限り一生涯サービスが受けられます。また、家族カードを発行すると家族も同様のサービスが受けられます。
事前に利用する航空会社のマイル登録もしくは航空会社提携のクレジットカードを準備しましょう。航空券の購入でもマイルがたまりますので、事前に航空会社提携のクレジットカードを準備するのが鉄則!
・全日空であれば⇒ANAカード
・日本航空であれば⇒JAL・Visaカード
・エールフランス航空であれば⇒デルタアメックスゴールドカード(スカイチームの上級会員資格)
・アライアンスを確認する
アライアンスとは、航空会社が加盟しているグループです。
全日空が加盟するスターアライアンスは26社、日本航空が加盟するワンワールドは13社、エールフランス航空が加盟するスカイチームは19社が参加しています。
アライアンス内であれば、相互のネットワークを活用した共同運航や、マイルサービス、上級会員サービスの共通化が図られています。そのため、利用する可能性が高い航空会社がなるべく多く加盟しているアライアンスから航空会社を選ぶようにしましょう。
・シャルルドゴール国際空港の使用ターミナルを確認する
目的地の空港について確認します。到着時よりもむしろ帰国時に備えてですが、お土産を買ったり、寛ぐことができるかは空港の設備に左右されます。一般的に新しいターミナル、メインのターミナルは設備が充実しています。航空会社によってターミナルが異なる場合はできるだけ設備の整ったターミナルを使用する航空会社を選びます。
シャルルドゴール国際空港の第1ターミナルです。供用開始から30年以上が経過しメンテナンスはされているものの、古さが目立ち利用時にどうしても薄暗さが気になってしまいます。お店の数も第2ターミナルEに比べると少ないです。
シャルルドゴール国際空港の第2ターミナルE。全体的に明るくてお店も多く活気があります。ラウンジやその他の設備も充実しているので自然にテンションも上がります。
3.まとめ
いかがでしたでしょうか?
フライト選択の際は急に検索をかけるのではなく、まずは重視する5つのポイントを意識し、その後でより多くのポイントを満たすことができるフライトを手順を追って探していくことがコツです。こうすることで、様々な要素を加味しながらも混乱することなくベストなフライトを選択することができるようになります。
空港での時間を静かに過ごしたいですか?
それならラウンジがお勧めです。ラウンジって上級会員しか使えないんじゃないの?いいえ、世界No.1の空港ラウンジサービス【PriorityPass】なら、世界の様々な空港でラウンジを利用することができます。次の旅行に向けて用意をしておきましょう。
帰国の際に増えた荷物はどうしていますか?
長期になれば荷物は多くなりますし、買ったお土産で帰国時はさらに増えることに。増えた荷物を自宅まで持って移動するのは大変という時に活躍するのがアメックス・ゴールド・カード。帰国時に手荷物を1つ無料で自宅まで送ってくれます。さらに、プライオリティパスも付帯しているので、利用価値大です。