パリの地下鉄はメトロと呼ばれ、RATPという会社によって運行されています。メトロの料金は利用駅間の距離ではなく、パリの中心部から同心円状に区分されたゾーン(Zone)によって決められています。メトロの路線図を見るとわかりますが、パリ市内はゾーン1と2、近郊はゾーン3になります。
ゾーン1、2に区分される基本的なパリ市内の移動であれば、1枚のチケットで手軽に移動することができます。
パリの地下鉄 メトロを運行するRATP
パリ交通公団(Régie Autonome des Transports Parisiens、略称RATP)は、フランスの首都パリとその周辺部の公共交通機関を運営する事業者である。パリ地域の交通に関する独立機関STIF(イル=ド=フランス交通連合)の下にあって、メトロやRER、路線バス網、3路線のトラム、モンマルトルのケーブルカーの運営を行っている。本社所在地は、パリ12区ラペ(河岸)通り (Quai de la Rapée) 54番地。
ちなみにRATPのロゴは、上を見上げている女性の顔とイル=ド=フランス地域を蛇行しているセーヌ川を表したものである。
パリの地下鉄 メトロ路線図
1番見やすい、パリ交通公団(Régie Autonome des Transports Parisiens、略称RATP)のメトロ路線図。左側でメトロ路線図だけでなく、バスの路線図や、空港までのアクセス、各路線ごとの駅なども確認できます。
右側の地図の薄い部分がゾーン1、2に区分されるパリ市内。パリ市内であれば、改札から出ない限り1枚のチケットで移動できます。
パリの地下鉄 メトロのチケットの購入手順
最初の画面では、言語の選択ができます。
残念ながら日本語はありませんが英語には対応していますので、希望であればEnglishを、フランス語のままでよければ画面をタッチしてください。
チケット購入する時は、右側をタッチしてください。
左側は、NavigoというICカード式乗車パスのチャージ用になります。
1番上のTicket t+が一般的なチケットになります。
他にも、空港行きのチケットや1日乗車券などもありますが、今回は一般的なチケットTicket t+を選択します。
料金の種類を選択します。
大人であれば、上段のPlein Tarifを選択。下段は、子供などの割引の運賃です。
枚数を選択します。
上段が1枚単位での購入。下段が回数券(1綴り10枚)の購入です。
枚数を指定すると、右側に合計金額が表示されます。
個人的に回数券(1綴り10枚)を購入しましたので、画面には€14.90と出ています。
料金がOKなら右下のValiderボタンを押してください。
支払手段の選択画面です。
支払い可能な手段が表示されます。この機械では、カード、硬貨、紙幣が使えます。
券売機によってはカードのみの取り扱いであったり、反対に硬貨、紙幣のみという場合もありますので、購入前に券売機の案内表示(下の写真の丸印の部分)や硬貨、紙幣の投入口の有無を確認しておいてください。
硬貨、紙幣で支払う場合は、そのまま投入してください。€50札以上の高額紙幣は受け付けていない場合が多いので、予め€5、€10、€20札を用意しておいてください。
カードで支払う場合は、ICチップ付きのカードが必要になりますので、予めICチップ付きのカードかどうかを確認しておいてください。
カードの読み取り機に金額が表示されますので、確認してからカードを差し込み、暗証番号を入力して、右下の緑の「V」:確定ボタンを押します。
1番上の赤の「A」のボタンは取り消し、2番目の黄色の「C」のボタンは訂正です。
認証中の画面になります。
認証が終わると画面が切り替わり、レシートが必要かどうかを聞いてきます。
必要な場合はOuiを、不要な場合はNonを選択してください。
取り出し口にチケットが出てきますので、受け取ってください。
これで、パリの地下鉄、通称メトロのチケットの購入は完了です。
パリの地下鉄 メトロのチケットの購入手順のまとめ
購入したメトロのチケットは入場するときに自動改札機に通します。しかし、出口に改札はなく、自動改札機もないので提示は求められませんが、たまに改札員が見回っていて、その際に提示できないと罰金の対象になります。そのため、チケットは地上に出るまで捨てないようにしてください。
*左側の機械は、NavigoというICカード式乗車パスのチャージ専用機でチケットの購入はできません。
また、今回はタッチパネル式の新しい券売機で手順を説明しましたが、写真のように手前にローラーが付いた旧式の券売機しか設置されていない駅もあります。その場合も、基本的な手順は同じでが、操作はローラーを回して行ってくださいね。