パリの街歩き クリスチャンディオール展が開催されたパリ装飾芸術美術館【前編】はこちら。
様々な発想の源
後半は、世界の国や地域から発想を得てデザインされたドレスの展示から始まります。
・ロココ調のヨーロッパ

・アフリカ、エジプト

日本の桜をモチーフにしたデザインもありました。右奥は葛飾北斎の富岳三十六景ですね。

・中国

・ラテンアメリカ

ディオール・ガーデン
ディオール・ガーデンと名付けられたコーナーの天井は、植物をかたどった切り絵細工で飾られています。服のデザインはもちろんですが、展示や演出の仕方、空間の構成の仕方が本当に見事です。

これが全部、紙で作られています!

花も忠実に再現されています!

クリスチャン・ディオールの香水
そして、香水も展示されています。容器はバカラ。

歴史を変えた一着
案内の方が教えてくれた、「歴史を変えた一着」。
1947年のデビュー作品、ニュールックのバースーツ。

壁一面も展示スペースとして効果的に使われています。

アトリエ
途中、実際の職人の方がバッグを作るデモンストレーションもあり、丁寧に革を貼り合わせて一つのバックへと姿を変える工程を実際に見ることができました。

圧巻!の白の空間

メゾン創設から現在までの代表作
1947年のメゾン創設から現在までの代表作がスタイリッシュな演出でズラリと展示されています。

「鏡の間」に似せて作られたボールルーム
最後の展示室は、ヴェルサイユ宮殿の「鏡の間」に似せて作られたボールルームです。

照明が変わる幻想的な演出がされています。

一部では、「商業ブランドのショップウィンドウになっている」との批判もあるようですが、個人的には夢のような空間の中で、クリスチャン・ディオールの歴史を知ることができ、大満足の展覧会でした。