【徹底解説】フランスで滞在許可証を更新するための具体的な手順

シテ島にあるパリの警察署

日本人がフランスに3ヶ月以上滞在する場合は、滞在身分に応じた滞在許可証が必要になります。今回、その更新時期を迎えたので更新手続きに行ってきました。

所持している滞在許可証の種類や住んでいる地域によって、有効期間や予約の取り方、必要書類、手続き方法は異なります。この記事では、私が所持している滞在許可証:Visiteurをパリで更新する場合の手続きについてまとめてあります。

*2018年2月現在の情報ですので、最新の情報を確認してください。

フランスの滞在許可証更新時の予約の取り方

滞在許可証の管轄は警視庁になります。
パリの場合は更新手続きの予約がネットで可能なため、警視庁のサイトへ行きます。

予約は、滞在許可証の期限が切れる2ヶ月前からになります。ただし、この期間は厳密ではなく、もっと早く予約ができる場合もあるようですので2~3ヶ月前と考えておいたほうがよさそうです。

赤丸のTOUTES LES DEMARCHESをクリック。

フランスの滞在許可証更新時に予約を取るパリ警察のサイト

赤丸のToutes les demarchesをクリック。

フランスの滞在許可証更新時に予約を取るパリ警察のサイト

赤丸のTitre de sejourをクリック。

フランスの滞在許可証更新時にパリ警察のサイトで種類を選ぶ

EU以外なので右側の赤丸をクリック。

フランスの滞在許可証更新時にパリ警察のサイトで居住地を選ぶ

今回は、滞在許可証の更新なので、赤丸の5.renouvelerの部分をクリック。

フランスの滞在許可証更新時にパリ警察のサイトで目的を選ぶ

滞在許可証の種類が一覧で表示されますので、所持している滞在許可証に応じた場所を探してください。今回は、Visiteurなので、2つめの赤丸のprendre rendez-vousの部分をクリック。

フランスの滞在許可証更新時にパリ警察のサイトで予約を取る

必要方法を入力する画面が表示されますので、所持している滞在許可証のご自身の情報を入力しValiderをクリック。

フランスの滞在許可証更新時にパリ警察のサイトで必要情報を入力

次の画面で、国籍と居住区を選んでenvoyerをクリックすると、予約可能な日時が表示されますので、希望の日時を選択します。混雑している場合は、かなり先にしか予約が取れない場合があります。

例えば、今回の場合は2018年1月31日に有効期限が切れましたが、実際に予約が取れた日は2月21日でした。

このように、予約日よりも先に滞在許可証の有効期限が切れてしまっても、有効期間中に予約を取り下記のCONVOCATION(予約票)と一緒に所持していれば問題ありません。但し、EU以外の海外へは出国できないのでご注意を。

予約が取れると確認画面が表示されますので、予約票をプリントアウトします。これで、予約は完了です。
*書類は一部加工してありますので参考としてご覧ください。

フランスの滞在許可証更新時の予約票

予約票と同時に更新時に必要な書類の案内もありますので、この書類に沿って当日までに必要書類を準備します。
*書類は一部加工してありますので参考としてご覧ください。

フランスの滞在許可証更新時の必要リスト フランスの滞在許可証更新時の必要リスト

フランスの滞在許可証の更新時に必要な書類

今回、更新のために準備した書類です。それぞれオリジナル1部、コピー1部を揃えます。
例年通りですが、毎年更新時にこれだけの書類を準備しています。

・パスポート
・現在所持している滞在許可証
・フランス語に法廷翻訳をした戸籍謄本
・住居証明(電気やガス、家賃の領収書)
・直近3ヶ月分の銀行明細
・日本からの送金証明
・前年の納税証明
・証明写真(3枚)
・保険の加入証明書
・働かない旨の誓約書⇒当日、窓口で記入

フランスの滞在許可証の更新 当日の流れ

予約した日時になったら警視庁へ行きます。

警視庁はシテ島にありサント・シャペルの向かい側の区画にあります。
青と赤の扉が入口です。入り口を入り手荷物検査を受けます。

シテ島のパリ警察の入口

・窓口について

警視庁内部は撮影禁止なので、写真はありませんが、手荷物検査を受けて奥に進むと中庭を囲むようにアフリカ、アメリカなど地域毎の窓口があります。日本は、アジア・オセアニア地域に分類されています。

アジア・オセアニア地域の窓口は一番左奥の部屋になります。部屋の入口にアジア・オセアニアの表記がありますので確認して入室します。

受付に予約票と滞在許可証を出すと、番号札と申請書類1枚がもらえます。

番号札に現在、何人待ちかが記されています。案内表示もあり、現在呼ばれている番号も出ています。この時点でおおよその待ち時間がわかります。

今回の更新手続きは30分で終了しましたが、長い時は4時間待ちという年もありました。

・待ち時間から仮の滞在許可証が発行されるまで

待っている間に申請書類を記入します。
記入内容は、氏名、住所、両親の名前、結婚しているか否か、子供の有無、直近のフランス入国日などです。

案内表示に自分の番号が表示されたら、その横に同時に表示される窓口へ行きます。

窓口で番号札、申請書類、予約票、準備した必要書類を出して担当者のチェックを待ちます。

Visiteurの滞在許可証はフランスでは働かないことが条件なので、「働かない旨の誓約書」はここで記入します。

全ての書類に不備がなく更新がOKなら、全ての指の指紋を取り、仮の滞在許可証が発行されます。

受け取り時に必要な収入印紙の購入方法を書いた紙と必要な印紙金額を教えてもらい終了です。

フランスの滞在許可証更新時に必要な印紙

フランスの更新後の滞在許可証の受け取りについて

1か月ほどすると、滞在許可証の受け取りが可能になった旨の通知が下記のようなメッセージで送られてきます。メッセージ内に日時が記載されていますので、警視庁へ受け取りに行きます。更新時とは別に、受け取り専用の窓口がありますのでそちらに行きます。

更新完了のメッセージ

受け取りに必要なものは、パスポートと仮の滞在許可証と現在の滞在許可証、そして収入印紙です。

受付でメッセージの画面とパスポートを見せると番号札を渡されますので、呼ばれるまで待ちます。自分の順番が来たら仮の滞在許可証と新しい滞在許可証の引き換えをして終了です。









シテ島にあるパリの警察署