ル・ブルジェ空港をご存知ですか?
2年に1度開催されるパリ航空ショーの会場となっている空港といえばわかるかもしれませんね。パリ航空ショー以外では、主にプライベート機の発着空港として現在も使用されています。
今回は、その空港の一角にある飛行機好きにはたまらない、ル・ブルジェ航空宇宙博物館を紹介します。
ル・ブルジェ空港とは
パリで最初、そしてフランスで最初の本格的空港として、パリ郊外北方のセーヌ=サン=ドニ県のル・ブルジェに1919年に開港した。
その後1932年にパリの南方にオルリー空港が開港するまでの間、パリで唯一の国際空港として、SGTAやエール・オリアン、アエロポスタル航空などのフランスの航空会社のハブ空港として機能するほか、ヨーロッパ各国から多くの航空会社が乗り入れていた。
ル・ブルジェ空港の位置
地図で見ると、ちょうどパリとシャルル・ド・ゴール空港の中間に位置しています。
そのため、公共交通機関を使うとかなり時間がかかります。
- パリ北駅(Gare du Nord)よりバス350系統に乗車、Musée de l’Air et de l’Espaceで下車(5つめのバス停)
- パリ北駅よりRER B線(B3またはB5)ル・ブルジェ駅(Le Bourget)下車(各駅停車で3つめの駅)、バス152系統に乗車し(152系統のバス停は駅から少し離れているので注意)Musée de l’Air et de l’Espaceで下車(7つめのバス停)
- または、パリのメトロ7号線ポルト・ド・ラ・ヴィレット(Porte de la Villette)よりバス152系統に乗車しMusée de l’Air et de l’Espaceで下車(20番めのバス停)
そんな時は、このブログでもたびたび取り上げていますが、やはりUberが頼りになります。
今回もUberを使った結果、パリの自宅までUberが到着するのに5分、その後高速道路を使ってル・ブルジュ空港までは約20分。30分以内で到着できました。かかった料金は€41.14でした。乗り変えを何度もする手間もなく快適な移動でした。
飛行機のオブジェが出迎えるル・ブルジェ空港に到着
空港へ到着。あいにくの曇り空です。最近はこれまで温かかった今年の冬が一転。寒さが厳しくなってきました。
入口では、インパクトのある飛行機のオブジェが出迎えます。
10:40分頃に到着しましたが、行列ができていました。開館から30分程しか経っていませんが、既に多くの人が並んでいました。吹き付ける冷たい風の中で待ちます。
宇宙関連の屋内展示
並ぶこと15分。ようやく入館できました。始めは、宇宙関連の展示が並んでいます。
館内を進むと、博物館内にも関わらず、将来飛行機関係の仕事に就きたい学生向けに、多くの学校がブースを出して説明会が行われていました。これが入口で多くの人が並んでいた理由でした。
飛行機を見ながら、飛行機関係の学校の説明を聞く。
これ以上ベストなシチュエーションはないのではないでしょうか?
博物館の中で、学校がブースを構えて学生たちに説明をする。といった発想や展開は日本ではなかなか見られません。いかにも説明会という感じが多くなってしまいますが、フランスはこのあたりの演出というか組み合わせ方が絶妙だと常々感じます。
各ブースでは、実際にその学校で学んでいる生徒が入学希望者に自分の体験を話しています。単なる学校制度の話だけではなく、実際の体験談を交えて学校の様子を聞けるのはいいですね。
あるブースでは、「今年で授業が終わり試験も合格したので、9月からパイロットの訓練性として働く」と話していました。
更に進むと、ロケットの模型もたくさんあります。
館内は3階まであり吹き抜けになっているので、階段を上り下りすると、目線が高くなったり低くなったりして自然な感じでロケットの大きさを体感できるように工夫されています。
実物大の衛星もいくつも吊るされています。迫力満点。
飛行機の屋外展示:ボーイング747
展示場は屋内だけではありません。屋外展示場もあります。
屋外に出てすぐに目に飛び込んでくる飛行機がボーイング747:ジャンボジェットです。日本路線からはほとんど引退してしまい、あまり見ることはできなくなってしまいましたが、ここではこんなに間近で見られます。
機内も入場可能です。普段は見られない貨物室の様子や、懐かしの2階席も見ることができ、飛行機好きにはたまりません。
ル・ブルジェ航空宇宙博物館情報(2018.2.4現在の情報です)
月曜日を除く毎日開館、ただし1月1日、12月25日は休館
4月1日~9月30日:10:00~18:00
10月1日~3月31日:10:00~17:00
最新の情報は、ル・ブルジェ航空宇宙博物館の公式サイト(英語)へ。