エッフェル塔の近くにあるケ・ブランリ美術館を知っていますか?
コレクションは、ヨーロッパ美術ではなく、アフリカ、アジア、オセアニア、アメリカの文明と美術を中心としており、美術館というよりは民族博物館的な感じです。パリではちょっと珍しい美術館ではないでしょうか。
ケ・ブランリ美術館とは
ケ・ブランリ美術館(ケ・ブランリびじゅつかん、仏: Musée du quai Branly)は、パリ7区、セーヌ川のほとりのケ・ブランリー(ブランリー河岸)にある美術館である。
ミッテラン時代の1995年より計画が開始され、2006年6月23日に開館した。 この美術館はアフリカ、アジア、オセアニア、南北アメリカの固有の文明・文化・芸術を扱っており、収蔵品は30万点に及ぶ。
ケ・ブランリ美術館の位置
この美術館の特徴は何といっても、エッフェル塔から近いため、美術館の庭からエッフェル塔を眺めることができることです。
![パリのケ・ブランリ美術館から見たエッフェル塔](https://pariscon.com/wp-content/uploads/2018/01/paris-quai-branly-2-1024x768.jpg)
夜は美術館の庭のライトアップとともに幻想的な雰囲気になります。
この庭を通って一番奥がチケット売り場になります。
![パリのケ・ブランリ美術館の庭](https://pariscon.com/wp-content/uploads/2018/01/paris-quai-branly-1-1024x768.jpg)
常設展:プラトー・デ・コレクション
アフリカ、アジア、オセアニア、アメリカが中心の美術館なので、常設展では木彫りの像や民族衣装などが多く展示されています。
美術館自体も広大な1フロアをアフリカ、アジア、オセアニア、アメリカの4つの区画に分けて「四大陸散策」が楽しめるような構成になっています。建物の構造もユニークなので展示品とともに建物自体も楽しめると思います。
![パリのケ・ブランリ美術館の内部](https://pariscon.com/wp-content/uploads/2018/01/paris-quai-branly-3-1024x768.jpg)
館内は全体的に照明が落とされて薄暗くなっていますので、人がいない時間帯に一人きりになるとちょっと緊張します。
![パリのケ・ブランリ美術館の展示](https://pariscon.com/wp-content/uploads/2018/01/paris-quai-branly-4-1024x768.jpg)
こんな大きなトーテムポールも展示されています。
![パリのケ・ブランリ美術館のトーテムポール](https://pariscon.com/wp-content/uploads/2018/01/paris-quai-branly-5-768x1024.jpg)
ペルー・インカ特別展:中二階
この日は、中二階を利用してペルーとインカの特別展がありました。
![パリのケ・ブランリ美術館のペルー・インカ特別展](https://pariscon.com/wp-content/uploads/2018/01/paris-quai-branly-6-1024x768.jpg)
ペルーの壺や器などは温かみがあって懐かしい感じがします。
![パリのケ・ブランリ美術館のペルーの壺](https://pariscon.com/wp-content/uploads/2018/01/paris-quai-branly-7-1024x768.jpg)
アフリカ特別企画展:ギャラリー・ジャルダン
常設展とは別のフロアでは、3カ月ごとに特別企画展が開催されています。
この日テーマは、アフリカの彫像でした。
![パリのケ・ブランリ美術館のアフリカ特別企画展](https://pariscon.com/wp-content/uploads/2018/01/paris-quai-branly-8-1024x768.jpg)
アフリカのいろいろな地域の彫像が数多く展示されていました。
![パリのケ・ブランリ美術館のアフリカの彫像](https://pariscon.com/wp-content/uploads/2018/01/paris-quai-branly-9-1024x768.jpg)
アフリカの美術がここまで身近なのは、やはり歴史的、地理的要因が大きいと感じました。日本でこれだけのアフリカ美術が展示されることはまずないのでしょうか。
パリの街歩き エッフェル塔近くのケ・ブランリ美術館【後編】はこちら。