パリの街歩き 美しい螺旋階段は必見のギュスターヴ・モロー美術館【前編】

ギュスターヴ・モロー美術館の螺旋階段

美しい螺旋階段が印象的なギュスターヴ・モロー美術館は、モロー自身が晩年を住居兼アトリエとして過ごした建物がそのまま美術館となって一般公開されています。

ギュスターヴ・モローとは

ギュスターヴ・モロー(Gustave Moreau, 1826年4月6日–1898年4月18日)は、フランスの象徴主義の画家である。パリに生まれパリで亡くなった。聖書や神話に題材をとった幻想的な作風で知られる。
印象派の画家たちとほぼ同時代に活動したモローは、聖書やギリシャ神話をおもな題材とし、想像と幻想の世界をもっぱら描いた。彼の作品は19世紀末のいわゆる『世紀末』の画家や文学者に多大な影響を与え、象徴主義の先駆者とされている。

Wikipediaより引用

建物がそのまま美術館として使用されている理由は、ギュスターヴ・モローの強い意思にあったようです。

ここに保管された作品はモローの意思により、建物ごとフランスに寄贈された。そもそもモローは自分の作品が死後、年代順に見ることができるように、アトリエとしてこの建物を建てた。つまり将来、自分の作品が自由に見ることができるように、作品を書き、整理しておき、作品を作るためだけではなく、自分の美術館にするために建物も準備していたというのだから、なかなか変わっているのである。

france.frより引用

画家が実際に住み、使用していたアトリエで、そこで描かれた作品を見るというのは非常に興味をひかれます。

ギュスターヴ・モロー美術館の位置

ギュスターヴ・モロー美術館は大通りから少し入った住宅街にあるので、直接目指していくよりも、まずはサン=ラザール通りに面して建つ教会、サントトリニテ教会を目印にすると分かりやすいと思います。

サントトリニテ教会

サントトリニテ教会は、オペラ座の裏側に位置し、ギャラリーラファイエットの横を抜けていくと、高い尖塔が目に入ってくるのですぐにわかります。サントリニテ教会からギュスターヴ・モロー美術館までは徒歩で5分程です。

サントトリニテ教会

サントトリニテ教会からギュスターヴ・モロー美術館までの道順

サントトリニテ教会の前を出発して、サン=ラザール通りを通っていくと、ちょうど1つ目の曲がり角のところに、案内板があります。

ギュスターヴ・モロー美術館の案内

その案内に沿って左に曲がり、坂を上がっていくとギュスターヴ・モロー美術館の建物が見えてきます。

ギュスターヴ・モロー美術館の建物

ギュスターヴ・モロー美術館:1階

ドアを押して入るとすぐにチケット売り場があります。チケットは大人1人6ユーロでした。
チケットを購入したら、そのまま奥にある1階の展示室に進みます。

ギュスターヴ・モロー美術館のチケット売り場

住宅がそのまま美術館になっているため、内部はいくつかの部屋に分かれており、個人のお宅にお邪魔したような感覚で、各部屋を回りながら絵画を鑑賞することになります。

ギュスターヴ・モロー美術館の1階の展示室

当時の雰囲気を感じながら、ギュスターヴ・モローの暮らしを想像しつつ絵画を鑑賞できるのは個人邸宅美術館ならでは。

ギュスターヴ・モロー美術館の1階の展示室

ギュスターヴ・モロー美術館:2階

続いて2階の展示室に上がると、ギュスターヴ・モローが居住した部屋も残されています。

ギュスターヴ・モロー美術館の2階の展示室 ギュスターヴ・モロー美術館の2階の展示室

どの部屋も上から下までびっしりと絵が飾られています。
ルーブル美術館でもそうですが、大きさの違う作品がパズルのように並べられているのに、ごちゃごちゃした感じにならないのが不思議です。こうした展示方法は、19世紀頃にはよく見られたスタイルだと教えていただきました。

ギュスターヴ・モロー美術館の2階の展示室

館内で時間を過ごすうちに、だんだんと当時にタイムスリップしたかのような感覚がしてきます。

ギュスターヴ・モロー美術館の2階の展示室

パリの街歩き 美しい螺旋階段は必見のギュスターヴ・モロー美術館【後編】はこちら。

 

ギュスターヴ・モロー美術館情報(2018.1.25現在の情報です)
火曜日を除く毎日開館
月、水、木:10:00~12:45、14:00~17:15
金、土、日:10:00~17:15
最終入館は閉館15分前まで。
最新の情報は、ギュスターヴ・モロー美術館の公式サイト(日本語)へ。

 

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ギュスターヴ・モロー美術館の螺旋階段