今回は、2泊3日で訪れたトゥールーズを紹介します。
トゥールーズはエアバスの本社があることで有名な都市ですが、中世から変わらぬ旧市街の雰囲気が残る街並みも魅力的な都市です。また、少し足を延ばせば、世界遺産の城塞都市カルカソンヌにもアクセスできるなど、観光の拠点としても便利な都市です。
トゥールーズの特徴と位置
独特の建築的外観を持つ建物が多いことから、別名『バラ色の都市』(la ville rose)と呼ばれる。これは、他のフランス都市であれば石を山から切り出してきて建築資材に使用するところ、トゥールーズ周辺には資材に適した石がないため、焼いたテラコッタ・レンガを積み重ねて資材としたことに由来する。また他の別名には『スミレの市街』(Cité des violettes)がある。スミレの群生地がトゥールーズにあり、ここでの花の生産は非常に重要とされてきた。過去には、『モンディーヌの市街』(Cité Mondine、オック語ではCiutat Mondina)と呼ばれた。これは、トゥールーズ伯のお膝元であることを、歴代伯が多く名乗ったレーモン(Raymond)の名から引用している[1]。
トゥールーズまでは飛行機で1時間10分。パリのオルリー空港からのアクセスになります。
パリ市内からUberでオルリー空港へ
オルリー空港までは、パリ市内からRER B線に乗り、アントニー駅で専用線のオルリーヴァルに乗り換えるのが一般的なアクセス方法になりますが、通勤時間帯と重なると混みあいますので、今回もパリ市内からはUberを利用してオルリー空港へと向かいます。
料金はシャルル・ド・ゴール空港と同様に定額制となっていますので、安心して利用できます。料金は、普通車が€40、ハイヤーが€60です。
オルリー空港
オルリー空港はかつては、ル・ブルジェ空港と並んでパリの主要空港でした。
ル・ブルジェ空港は国内線および、プライベート機専用空港とされ、オルリー空港は、シャルル・ド・ゴール空港が開港するまでの間は、パリ唯一の国際空港として使用されていました。
現在は、ヨーロッパ域内、中近東、アフリカ、カリブ海方面へのフライトが就航しています。西ターミナルと南ターミナルの2つに分かれており、航空会社によって使用するターミナルが分かれています。
どちらのターミナルもそれほど大きくないので、移動は楽です。自動チェックイン機でチェックインを済ませ、自動ゲートを通って手荷物検査を済ませるとすぐに搭乗待合室となっています。
高頻度で各地への便が出ますので、搭乗待合室といっても広さはなく、雰囲気としてはバスターミナルのような感じです。日本とは飛行機の位置づけが違うことを実感します。
機窓からのピレネー山脈
出発すると1時間10分でトゥールーズに到着しますので、機内サービスはドリンクのみになります。
着陸前には、機窓から雪の積もった山脈が見えました。アルプス山脈かと思っていましたが、隣の席に座ったトゥールーズ在住のフランス人男性が「ピレネー山脈だよ」と教えてくれました。
山脈の向こうがスペインだと思うとなんだかワクワクします。
あっという間に、トゥールーズ・ブラニャック空港に到着。
空港からは直接、最初の目的地、エアバス社の工場見学に向かいます。エアバスの工場は空港からタクシーで約10分の距離にあります。
エアバス工場見学とアエロスコピア
見学は予約制になっていますので、予めエアバスの工場見学のサイトから予約をしました。
工場見学は、エアバス機の開発の様子や試験飛行の様子などを紹介するビデオ解説が30分、A380の組み立てラインの見学が30分、軍用機の見学が15分となっています。
日にちと時間によって、英語、フランス語、スペイン語の設定があります。EU以外の居住者の場合は、2日前までに申し込みする必要があります。
建物の中に入るとレゴで作られたエアバスA380がお出迎。
残念ながら、見学中の撮影は一切禁止となっています。
見学時、4つある組み立てラインには、全てエミレーツ航空が発注したA380が並んでいました。
エアバスの工場見学終了後は、同じ敷地内にある航空博物館アエロスコピアへ。
博物館内には、実機が多数展示されています。
コンコルドの機内も見ることができます。
シートのデザイン、内装などが時代を感じさせますね。
エアバスの歴代飛行機の模型もあります。
屋外にもコンコルドの展示があります。この日は青空をバックにいい写真が撮れました。
ソフィテル・トゥールーズ・センター
工場見学後は一旦、ホテルへと向かいます。今回は、移動に便利な駅の近くのソフィテル トゥールーズ センターにしました。
ソフィテルへももちろんUberを利用しました。空港周辺は中心地から離れているので、Uberが利用できるかどうか心配でしたが、5分ほどで迎えに来てもらえました。トゥールーズ全域で使えるようです。
ソフィテル・トゥールーズ・センターの外観。
2泊しましたが、部屋は小ざっぱりとしていて、短期間滞在するには十分です。
浴槽もあり、水回りも問題なく使用できました。
トゥールーズ市庁舎とドラード広場
トゥールーズの中心地にある市長舎までは徒歩で約15分。
「バラ色の都市」の由来ともなった、焼き煉瓦でつくられた建物の間を歩きます。
こちらがキャピトルと呼ばれる、トゥールーズ市庁舎。
内部は一部美術館となっており、無料で見学できます。
地元出身の画家、アンリ・マルタンの絵画が中心に展示されています。点描画法で描かれた大型の絵画です。
今も使われている市庁舎なので、実際の会見もここで行われます。
天井の装飾にも圧倒されます。
この建物の中では結婚式も行われるそうです。
市庁舎を出て、市内を流れるガロンヌ川の畔にあるドラード広場に来ました。
ガロンヌ川にかかるトゥールーズでもっとも古い橋、ポン・ヌフを臨む広場です。夕日にあたりながら多くの人が、楽しそうに話したり、ワインを飲んだりしていました。