歴史あるトゥールーズには、ルネサンス期に財を築いた商人達の豪華な家がいくつか残っています。
アセザ館
その中の一つがアセザ館です。
もともとは、藍染料や穀物の交易で財を築いた商人の家でしたが、現在は美術館となっています。

当時のインテリアの中で美術館賞ができるスポットです。

豪華で品の良いシャンデリアが印象的でした。

調度品以外にも、多くの絵画が展示されています。
新印象派のポール・シニャックの絵画。

こちらは、ピカソ。

そして、ドガ。

ルノワールまであります。

ユトリロの絵画もありました。
トゥールーズでこうした画家の作品に出会えるとは思っていなかったので、改めてフランスにおける芸術の身近さを感じました。

アセザ館の中庭を通して見るトゥールーズの街並。南仏に近いことを感じさせる建物の色合いです。

オーギュスタン美術館
そして、もう1つ訪れた美術館がこちら。オーギュスタン美術館です。
14世紀に建てられた修道院を改装した美術館です。

この美術館で興味深かったのが、ガーゴイルの展示。
ガーゴイル(英: gargoyle)は、怪物などをかたどった彫刻であり、雨樋の機能をもつ。彫刻のない雨樋はガーゴイルとは呼ばない。また、雨樋のうち彫刻のない部分もガーゴイルといわない。本来の意味である彫刻としてのガーゴイルは、主として西洋建築の屋根に設置され、雨樋から流れてくる水の排出口としての機能を持つ。
雨どいなので、通常は高い位置にあるため、じっくり見ることができませんが、ここでは360°見ることができます。

それから、もう一つ興味深かったのが柱頭の展示。
柱頭(ちゅうとう、英: Capital)は、建築物の柱の頭部である。垂直部材である柱の中で、水平部材である梁が接続される部分である。
古代ギリシアにおけるオーダーでは柱頭が重視され、主としてその形状などにより、ドーリア式、イオニア式、コリント式などの様式が区別された。
こちらも通常は柱の上部にあるため、じっくり見ることができない部分ですが、ガーゴイル同様に360°見ることができるようになっています。柱頭に施された彫刻をじっくりと見ることができます。
展示の仕方もおしゃれで素敵です。

美術館内の教会には大型の彫刻もあり、間近で見ることができます。

柵が設置されていない展示にはいつも驚かされます。


2階へと上がると、壁一面に大型絵画が展示されています。

多くの絵画に囲まれるとなぜかテンションが上がってしまいます。

TGVでトゥールーズからパリへ
トゥールーズでは、エアバスの工場見学をしたり、市内を散策して多くの美術品を見たり、城塞都市カルカソンヌを訪れたりと充実した時間を過ごしました。
往路は飛行機を利用しましたが、パリへの帰路はTGVを利用します。

この日は、フランスの冬休み最終日ということもあり、座席は満席。ホームは乗客や見送りの人であふれていました。

トゥールーズからパリのモンパルナス駅までは、途中でボルドー駅を経由して約4時間。
17:59にトゥールーズを出発して、パリのモンパルナス駅には22:08分の到着となります。

結構な移動時間になりますが、列車の旅は景色を眺めているだけでも楽しいので時間を忘れてしまいます。
この路線の車両は新しくなり、快適なシートに変わっていました。

景色を眺めたり、本を読んだり、食事をしたりするうちにモンパルナス駅に到着。
到着後も、自宅まではもちろんUberを利用しました。
